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永久の住処だからこそ、こだわりたい墓所選び。
お墓の基本的な知識をご紹介いたします。


基礎知識

1. 「檀家になる」とは
檀家とは、お寺に属して寺の維持、管理を助ける檀徒のことをいいます。 お布施としてお寺に寄付をし、お寺運営のための一助を担います。 一般的に、寺院墓地では檀家制度がとられており、入檀(檀家になること)することにより、 そのお寺の墓地にお墓を持つことが可能になります。

2. 「過去の宗教・宗旨・宗派不問」
「過去の宗教・宗旨・宗派不問」とうたっている寺院墓地は、檀家になる前はどんな宗教・宗派でも構わないという意味です。しかし入檀後は、その寺院の宗派にならなければいけません。

3. 「宗教・宗旨不問」
「宗教自由」「どなたでもお求めになれます。」 どの宗教でも入れるお墓。
【宗教】
仏教・神道・キリスト教など
【宗旨】
仏教の宗旨は、天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗、日蓮宗、融通念仏宗、時宗、律宗、華厳宗、法相宗の13宗です。この宗旨の中で教義の解釈の相違により、いくつかの分派があります。

4. 「在来仏教」
上記の仏教の宗旨で、新興宗教や、仏教以外は除く。

5. 納骨堂
「納骨堂」とは、他人の委託をうけて焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設をいい、期限付きのところと永代使用とがあります。したがって、お寺、教会といった宗教施設でも、納骨堂の許可を得ない施設では他人の遺骨をくり返し預かることができません。

6. お墓の承継問題
お墓の使用権取得者(名義人)が死亡したとき、祭祀の主宰者が「お墓を継ぐ」必要がありますが、これを「承継」と呼びます。お墓は、民法上で「祭祀財産」と定められています。「承継」については本人が指定するか、慣習によって承継されることがほとんどです。最近では、子供がいないため承継者がいないというケースも出てきています。

こうした社会的背景をもとに、最近では承継者がいなくても墓地が継続する限り、霊園や寺院が責任をもって供養・管理してくれるという「永代供養墓」が出てきました。 「永代供養墓」は、一定期間は墓を存続し、その期間が過ぎて承継者がいなければ予め定められた合祀墓(集合墓)に合祀するという方式や、最初から合祀する形態の永代供養墓があります。


価格について

1.墓所使用料
「永代使用料」「墓地使用料」などと言うこともあります。お墓の使用権を得るために、お寺様や霊園管理事務所などの墓地の管理者にお支払いするお金です。一度支払うと、理由の如何を問わず、この使用料は返還されないことがほとんどです。
公営墓地、郊外の大型霊園などは比較的安価なことが多く、同じ墓地内でも広さや向きなどによって価格は異なります。

2.墓石工事代
お墓の石を建てるのにかかる費用です。一般的には墓石とその工事代も含めて、墓石工事代と言い、石材店に支払います。最近ではローンで支払いができることも多くなっています。庵治石などのこだわりの石材を使ったお墓、彫刻を施した個性的なお墓、オリジナルデザインのお墓など、ご希望のお墓によって価格は様々です。

3.年間管理料
毎年かかる費用です。墓地の維持管理に対してその管理者に支払います。多くの霊園が参道や園内の清掃、休憩所や施設の管理などにこの費用を役立てています。料金は墓地の広さにより異なり、数千円から1万円程度のところが多いようです。

4.入檀料
寺院墓地の場合は、檀家(入壇)になるのが条件ですので、一定の入檀料を納める寺院もあります。

5.1区画○円とは
お墓の広告でよく見かける表記です。これは、ほとんどの場合、広告に出ている区画の墓地使用料を指していることが多くなっています。その場合、別途墓石工事代と年間管理料が必要になります。


お供え物の注意点

1.お酒
故人の好きだった「お酒」を墓石にかける方がいますが、化学変化で墓石が変色することがあります。注意しましょう。

2.カン類
アルミ缶の場合は、墓石の上に缶のあとができてしまい、スチール缶の場合は、さらにサビがしみ込んでしまいます。墓石の上には飲物などのカン類を置いていかないようにしましょう。

3.供物
お供えした供物を置いていかれる方がいらっしゃいますが、カラスなどがきて食い散らかしてしまいます。お供えした供物は、お参りが済んだら、その場で戴くか持ち帰りましょう。

4.線香
線香を横にして上げる香炉は、多量の線香を焚くと高熱を発し、香炉にヒビが入ることがあります。また、線香を焚いた後に水をかけて急に冷やすと、ヒビが入りやすくなりますので注意してください。