送られる方、送る方に、ご安心いただけるよう、仏式・キリスト教式から無宗教式まで、葬祭全般をお手伝いいたします。お葬式といっても信仰している宗教により手順は様々です。ここでは一番多いと思われる仏式のお葬式をご臨終から法事までをご紹介します。
1 ■■ 臨終 ■■
@病院で亡くなった場合、遺体の処置に30〜60分 位かかります。その間に親戚、特別な関係の 方々にまず死亡の一報をいれなすが、それ以外 の方々には火葬・葬儀の日程が確定してから連 絡します。
A葬儀会社に御遺体搬送の連絡をします。亡くなったら、出来るだけ早い時点で葬儀会社にご遺体の搬送の連絡をします。(弊社では年中無休、24時間体制で受け付けています。病院を出られる時間と待機場所をお知らせください。)
B医師より死亡診断書を受け取ります。(死亡届の半分と死亡診断書は同一用紙となっています)
本籍地と現住所が異なる場合、2通以上必要な地域もあります。
死亡診断書は、保険金や遺族年金などの請求に必要になります。
【自宅で亡くなった場合】 掛かりつけの医師に連絡し、死亡を確認してもらいます。医師に死亡診断書を書いてもらいます。
【事故で亡くなった場合】 病死以外の死亡は警察に連絡し、警察医に死亡を確認してもらいます。(警察が到着するまで、ご遺体を動かしてはいけません。)警察医に死体検案書を書いてもらいます。
2 ■■ ご遺体の搬送 ■■
@ご遺体搬送
・搬送車が到着したら、ご遺体を搬送車に移します。(当社係員が行います。)
・搬送車には遺族の方が同乗し、行き先を指示します。
・自宅へ戻る場合は、到着予定時間を留守宅にあらかじめ連絡しておきます。また、当社ホールでもお預かりすることもできます。
Aご遺体安置
・自宅ではご遺体を安置する部屋を片付けます。納棺までの間、仏間又は座敷に安置します。
・ご遺体を寝かせる布団を用意します。ご遺体は北枕(できない場合は西枕)に寝かせます。
・顔を白い布で覆います。
B枕飾りをします。(地域・宗派によって多少異なる場合有り)
・枕元に経机を置きます。
・水(茶)・枕団子・線香・ローソク・一杯飯・一輪菊を飾ります。一杯飯は故人が使っていた茶碗にご飯を丸く山盛りし、箸をまっすぐに突き立てます。
・必要に応じて鈴(りん)を用意します。
・枕元に末期の水を用意します。細長く切った半紙等に茶碗の水を浸し、故人の唇を湿らせます。
家族・親類・親しい友人の順で行います。
C神棚封じをします。
・神棚の戸を閉め、白紙を貼ります。
・派手な絵や額、置物を片付けます。
・仏壇は閉じておきます。(浄土真宗の場合は扉を開いておきます。)
D寺院へ連絡します。
・菩提寺ある場合…第一にお寺へ連絡し(夜間の場合は翌朝)、故人の姓名と続柄を伝え、枕経を依頼します。火葬・葬儀日程などを打ち合わせします。
・菩提寺ない場合…葬儀社にご相談下さい。手配します。この時必ず宗派を確認して下さい。
E死亡届と火葬手続き
現住所の市区町村役所に「死亡届」を提出し、火葬手続きを行います。印鑑ご持参下さい。死後7日以内に行います。
F枕経をあげていただきます。
・遺族・親類が集まります。(服装は平服で構いません。)
G戒名・法名などつけていただきます。(先祖の位牌が参考になります。)
3 ■■ 葬儀の打合せ ■■
@日程の打合せ
・火葬・葬儀の日程は、お寺の都合・火葬場の都合を調整しながら決定します。
<注>・死後24時間は火葬できません。
・葬儀は「友引」「4日目」を避けることもあります。
・喪主の決定
一般的には、故人と最も血縁の深い人がなります。年忌法要・墓参りなどを主催していく責任がありますので、 慎重に決定します。
・式場の決定
・自宅 ・寺院 ・斎場(当社けやきホール等) その他
故人の地位や遺志、遺族の希望、付き合いの範囲、会葬者の人数、予算などを考え合わせて決定します。
・故人の社会的地位によっては、社葬・団体葬の場合もあります。
・法事会場の決定
参加人数、遺族の希望を考え合わせて決定します。
・世話役・役割分担の決定
世話役…葬家の事情、地域の習慣が分かっている方にお願いします。
全体の流れを把握し、喪主に代わって寺院、葬儀社との打合せに立会い、指示をしていただきます。
役割分担…火葬・葬儀の受付係・接待係・寺院送迎係等。規模に応じて必要な係を決定します。
A祭壇等の決定
・宗旨・宗派・菩提寺をお教え下さい。
・葬儀料金はセット料金で提示されます。
・葬儀料金がどの範囲まで含まれているか説明します。見積書をお渡しします。
B故人の写真の決定
・希望する写真を決めて、用意しておいて下さい。
C喪主、遺族、親族は喪服を用意します。
・お持ちでない方の為に、当社で用意させていただくこともできます。
4 ■■ 死亡届の提出 ■■
@必要事項を漏れなく記入します。
A市町役所に提出し、火葬許可証を受領します。
・印鑑を持参してください。
・死亡届は年中無休、24時間受け付けてもらえます。
・当社が代わって提出することもできます。
5 ■■ 火葬・葬儀日程の連絡 ■■
・以下の項目を確認しておきます。
1、故人の氏名
2、死亡日時
3、火葬・念仏の日時
4、葬儀の日時と式場
5、法事の日時と式場
・当社に上記項目を伝えていただければ、御案内書を作成いたします。
・連絡先を決め、配布します。
6 ■■ 祭壇の設営 ■■
@祭壇の位置が決まったら、家の中を整理します。
A必要なものを揃えておきます。
祭壇を設営すると、裏側にある押入れは出し入れができません。座布団、布団、着替え等、必要なものは出しておき、不必要なものはしまっておきます。
7 ■■ 納棺 ■■
・お棺に入れたいものがあれば、事前に準備しておきます。(燃えないもの、たとえば金属・宝石類・眼鏡等は炉を傷めますので入れられません。)
・時間になったら、ご遺体のある部屋に集まります。
・当社社員の案内により、故人に死装束を着付けます。
・ご遺体をお棺に納めます。
8 ■■ 通夜・お逮夜 ■■
@僧侶による通夜・お逮夜のお勤めを致します。接待に必要な湯茶や茶菓子を用意します。
念仏振舞いの酒食や茶菓子を用意します。
A受付の準備
・お悔やみ受け、会葬帳、筆記用具の確認をします。
・会葬礼状、返礼品を確認しセットします。受付テーブルはご自宅にある座卓で構いませんが、当社でお貸しすることもできます。
9 ■■ 出棺 ■■
@出棺のお勤め
・お寺様に読経をあげていただきます。
・喪主・遺族・親族の順に焼香を行います。
A最後のお別れ
・葬儀社社員の手によってお別れの準備が行われます。
・棺花を納めます。
・故人の愛用品を棺に入れます。
・棺に蓋をし、棺のを種類によっては喪主より釘打を行います。
B出棺
・棺を霊柩車に納めます。
・喪主は遺影を持ち、霊柩車に同乗します。
<注>火葬場へは、原則として遺影のみ持参します。
10 ■■ 火葬 ■■
@火葬場への出発
・喪主は霊柩車に同乗します。
・火葬場からの帰りは、喪主は当社で用意したバスに乗車します。
・お寺様は担当の方が送迎します。
A受付の方は、火葬開始時間のおよそ1時間前に火葬場へ到着し、受付の準備を行います。
・火葬許可証は受付の方が前もって事務所に提出しておきます。(埋葬許可証が返されます。)
・自宅より持参した会葬御礼品(会葬礼状セット済)を確認し、袋に詰めておきます。
・会葬帳を火葬場のテーブルに必要冊数を置き、準備しておきます。
<注>当社では受付の方にお持ちいただく為の書類箱を用意しております。(箱の中にはペン・会葬帳等が入っており、あわせて火葬許可証も入れていただき、一括して管理していただけます。火葬場にはこの書類箱を持参していただきます。)
B収骨までの間の食事
・接待係の方に、やはり火葬開始時間のおよそ1時間前に、火葬場の待合室にて食事の準備をしておいていただきます。
C収骨
・収骨までおよそ90分程かかります。
・火葬場係員の案内がありましたら、収骨場に移動します。
・接待係の方は、待合室の後片付けをしていただきます。
D火葬場係員の指示に従い、先頭から遺影・分骨・お骨の順に並び、当社が用意したバスに乗車します。
11 ■■ 骨揚げ ■■
@自宅もしくは斎場に到着した際、お清めをしていただきます。(尚、当日に寺院で引き続き葬儀を行う場合は、この限りではありません。また、浄土真宗についてはお清めは行いません。)
A祭壇への遺影・分骨・お骨の安置は当社係員が行います。
B喪主・遺族・親族・関係者の順で御焼香を行います。
12 ■■ 葬儀の準備と確認 ■■
◎弔辞を読まれる方のお名前、故人との関係、および弔典を読む順番と、芳名紹介のみの方の確認をしておきます。
@自宅葬の場合
・受付の場所(室内もしくは屋外)等を決めます。
・音響装置、受付テーブル、お盆、外焼香用テーブル、テント、くじら幕等はご要望に応じ当社でご用意し、設置致します。
A寺葬の場合
・寺用祭壇は当社にて設営致します。
<注>花環、生花の寺への移動は、前日もしくは当日当社にて移動致します。(花環、生花の順番は前もって決めておくほうが良いでしょう。)
B斎場(ホール葬)の場合
・斎場には、葬儀にあたっての必要なものは全て準備されておりますので、ご用意していただくものは原則としてございません。
13 ■■ 葬儀開始 ■■
◎自宅葬の場合
@受付係の方は、葬儀開始1時間前に受付を開き、会葬御礼品(会葬礼状セット済)を適量袋に入れ、用意しておきます。
Aお寺様用お車の担当者は葬儀開始にあたってお寺様の送迎を行います。
接待係(お手伝い)の方は、お寺様にお茶やお菓子を振る舞います。
B葬儀開始遅くても10分前には遺族・親族・会葬者は着席します。
<注>尚、弔辞奉呈者には前列に着席していただくよう前もって打合せをしておきます。
◎寺葬・斎場(ホール)葬の場合
@自宅よりお寺(斎場)に移動するにあたり、お寺様のお勤めがある場合があります。その場合には、車担当者が送迎を行います。
A接待係(お手伝い)の方は、お寺様にお茶やお菓子を振る舞います。尚、お寺様が着替える為の別室があればそこにご案内します。
Bお勤めの終了後、前もって決めておいた行列表に基づき、葬列道具を持っていただきます。
尚、詳細については当社がお渡しする行列表をご覧下さい。
C当社用意のバスへ乗車します。
D寺院(斎場)へ到着後、門前(玄関)にて葬列します。お寺様(当社係員)の指示により、本道(斎場)へ入場します。
E祭壇正面にお回りいただき、当社係員へ順次葬列道具をお渡し下さい。当方にて祭壇へ安置致します。
Fすみやかに着席していただき、葬儀開始まで待機していただきます。
G受付係の方は、葬儀開始およそ1時間前には到着し、準備をお願いいたします。
<注>当日届いた電報は、司会者の方にお渡し下さい。
14 ■■ 式次第と作法 ■■
@開式(以下宗派により多少異なります。)
・お寺様が入場します。
・司会者が葬儀開始を告げます。
・お寺様の読経を賜ります。
A弔辞拝受
・司会者の案内により祭壇の前に進み、弔辞を奉読します。
奉読後は祭壇に供します。
B弔電奉読
・弔電を司会者が奉読します。
・電文の内容を数通紹介し、以下芳名のみの場合もあります。
C遺族焼香
・お寺様および会葬者に一礼し、祭壇の前に進みます。御焼香後は、会葬者・お寺様の順に一礼し着席します。
D喪主挨拶
・遺族を代表して会葬者に御礼の挨拶をします。
尚、挨拶については祭壇の後ろを静かに通り、会葬者席の前に座り、一礼をしてから始めます。
E一般焼香
F喪主・遺族数人が、喪主挨拶後外へ出て会葬者をお見送りします。
尚、遺族・親族で式場に残られた方は、葬儀中は静かにお待ち下さい。
15 ■■ 法要 ■■
◎初七日法要
・喪主・遺族数名は、会葬者お見送り後式場に戻り、各自着席します。
・葬儀終了後、初七日法要がありますのでお寺様の読経を賜ります。)繰り上げて四十九日まで法要を行う場合があります。)
16 ■■ 納骨 ■■
・葬儀終了後、納骨を行う場合があります。
・当社係員の指示に従い、葬列道具を各自持って墓前に向かいます。
17 ■■ 法事 ■■
・納骨終了後の法事については、喪主は早めに会場に入っていただき、席札の確認を行います。
・その後、法事参列者をご案内します。
・全員の着席を確認後、お寺様をご案内します。
・お寺様のお勤めが終わりましたら、喪主は法事参列者に挨拶を行います。
・喪主による挨拶が終わりましたら、接待係はお酒・飲み物を振る舞います。
<注>尚、お寺様が主賓となり、来賓関係、親類の順に振る舞います。